ダクタリブログ
15. 犬のムダぼえ −飼い主が良きリーダーに−
2009.10.13
  犬がほえるのは本能です。過剰にほえるのは(「ムダぼえ」と呼ぶ)悪い癖であり、飼い主の責任です。そこで、ムダぼえしないようにするためには、飼い主は犬の社会化に努め、正しいリーダーシップをとる必要があります。
まず、犬の運動不足や、飼い主とのふれあい不足などの欲求不満を蓄積させないことです。例えば、犬をひとりにするときには、しっかり噛んで遊べるおもちゃを与えてやります。また、毎日犬と遊んでやることが良いコミュニケーションになり、退屈さやストレスの蓄積を自然に防いでいることになります。
普段のしつけとコミュニケーションがうまくいっていれば、ほえたときに無視すると徐々にほえなくなります。また、ほえ始めたら気をそらせてしまうために、既に覚えている「おすわり」や「ふせ」といった号令を出しても効果的です。それでも効果がなく、ほえ止まないようでしたら、犬のしつけインストラクターを病院で紹介してもらいましょう。ほえる原因を見つけておいて相談するとよいでしょう。
間違っても、犬がほえるたびにしかったり、声を出したり、犬のところへ行ってはいけません。犬にとっては飼い主の注意が得られ、「もっとほえなさい」と励まされていることになってしまいます。
ほえれば、大好きな飼い主がそばに来てかまってもらえることになるので、それでは逆効果ですね。
うまくいかないときは、犬をやたらにしかったり、ひとりで悩まないで、犬の飼い方・しつけ方や教育に熱心な病院やしつけインストラクターにまず相談し、犬が吠える原因に適した対策、対処法を指導してもらうようにしましょう。過剰にほえやすい犬かどうかは、品種や気質、遺伝が大きくかかわりあっていますが、飼い主との関係が一番大切なのです。
(産経新聞生活改革面掲載済み)

14.純血種と雑種 −正しく飼えばどちらも良い犬−
2009.10.04
  犬を飼うことは、必ずやって来るお別れまで、少なくとも十六〜十八年間、家庭、家族の一員として犬とともに暮らすことだということを忘れてはなりません。
 ですから、飼うことになる犬はぜひとも性質が良く、健康で長生きしてほしいものです。家族と気が合わなくても困りますし、姿かたちがいくらよくても病気ばかりしていたり、社会化としつけがうまくできないために、よき家庭、家族、社会の一員になれないようでは困ります。
 純粋種の品種には、それぞれ特有の性質がありますが、それ以上に大切なことは、あなたがともに暮らすことになる犬の健康と性質です。体質、性質はそれぞれの個体によって異なることをよく知っておくことです。しかし、特別な脳の病気でもない限り、普通の犬の両親と、良いブリーダーやケンネルから来る犬では、性質の悪い犬などいないのです。
 もし性質の悪い犬に出会ったら、それはほとんどの場合、育て方、特に社会化がうまくいってないのだと考えてください。また、雑種と呼ばれる犬の中にも、家庭で飼うのにふさわしいサイズで、しかも良い犬がたくさんいます。ですから、純粋犬だけが良い犬というわけではありません。雑種でもハーフでもみんな同じ良い犬なのです。
 しかし、うちの犬は雑種だから残飯でいいとか、雑種は病気をしないからワクチンやフィラリアの予防もいらない、定期的な健康診断や中年以降のドックなどもやる必要がない―という人がいるのには困ってしまいます。
 皮毛の手入れや管理については犬種によって異なりますが、栄養、病気の予防、しつけ方や健康管理のあり方は、犬の種類が違っていても基本的には同じです。われわれ人間と同じ命を持つ犬たちですから、雑種も純粋種も、飼い方には差はありません。
(産経新聞生活改革面掲載済み)

13.マイクロチップ −責任を持って飼うための証し−
2009.08.13
  家に新しい犬が来たら、次のことに留意しましょう。
 早速ホームドクターを見つけて、マイクロチップを入れてもらいましょう。マイクロチップは飼い主が責任を持って飼うという「証し」です。将来、税金の無駄遣いを減らすためにも、唯一の登録方法にしたいものです。
 生後三ヶ月以上になれば、ホームドクターに見せて、三十日以内に犬の登録をします。新しい犬が来たら各種のワクチン注射を三〜四ヶ月になるまで繰り返し受けます。狂犬病の予防注射は九十日を過ぎたら受けます。
 血統書はあくまでも子犬を生ませるときの必要資料であり、お互いに間違いを防ぐためにも獣医師の出生証明とマイクロチップ済み証明がないものは買わないこと。
 動物愛護のためにも、犬でも猫でもまずマイクロチップを入れてやることです。つまり、犬の命を大切にすることは、人の場合と同様にまず個体識別が必要です。まだ入れてやっていなければ、これをホームドクターに入れてもらいます。それだけで、逃げたり、盗られたり、事故にあったり、捨てられたりしても、すぐにリーダーで読むだけで、誰のペットかがわかるという、立派な犬の戸籍が出来上がることになります。
 生後三ヶ月以上の犬を飼う場合は、三十日以内に所轄の区市役所に届け出ることになっています。また、マイクロチップを入れてやることで、将来ますます大切になる犬の健康保険や共済制度などを、より立派に育てるのに役立つことにもなるので、みんなで協力し合いたいものです。
 まず、区市役所には犬の税金を納め、登録しますと鑑札がもらえます。これを「畜犬登録」といい、一生に一度で済むことになりますが、狂犬病の予防注射は毎年繰り返すことになります。
(産経新聞生活改革面掲載済み)

12.コンパニオンアニマル −人間の仲間、社会の一員−
2009.08.02
   欧米などの先進国では犬、猫、小鳥や馬その他のペットを、「コンパニオンアニマル」と呼んでいます。単なる愛玩動物でもなければペットでもない、人間の仲間、友達、家庭、社会の一員であるという認識です。だから、番犬として屋外で鎖をつないで飼うのなら、犬を飼うのはよしましょう。これでは、犬が不幸で、飼い主にとっても良いとは言えません。
 犬の気持ちとしては、家族、仲間と一緒でなければ、生きていけないものなのです。科学的な飼い方を知らなければ、飼い主や近所の人々ともいつの間にかうまくいかなくなってしまうのです。これでは、お互い楽しくやろうという目的が損なわれてしまいます。
 飼う前に科学的な「犬の飼い方」と「犬の教育としつけ」という原則をよく知っておくことが大切です。しかし、日本では「しつけや訓練」というと、自動的に「厳しく叱ること」と取り違えてきました。科学的な獣医学と習性行動学のやさしい原則を守るだけで、犬の健康が守れ、事故を予防し、犬が喜んでしつけを学んでくれるのです。だから、これらのことを、よく分かるように教えてくれる病院が良い病院なのです。
 犬も猫も、我々人間と同様にどんな生きものも生れてきたものは、必ず死ぬことで一生を終えるということです。寿命がくれば必ずお別れをしなければなりません。
 誰でも家族同様に暮らしていた動物を失えば、悲しく、痛ましいものです。しかしいつまでも嘆いていては、あなたの心身によくありません。亡くなった犬達が望んでいるのは、すでに生まれて生きている仲間の犬達が、あなたのような素晴らしい飼い主に恵まれることです。
 犬や猫は、もはや人間社会でしか生活することが出来ない動物できない動物だということを理解して下さい。
(産経新聞生活改革面掲載済み)

11.散歩 −教育やしつけのチャンス−
2009.04.16
   飼い主との散歩、運動や遊びは、犬にとっても最高に楽しいものです。人が外出したり、人に会ったり、やショッピングや町の変化、新しいファッションなどを見たいという好奇心を満たすのと同様です。だから散歩に出かけて異なった環境にいる時も教育やしつけ、訓練の良いチャンスなのです。
 散歩では次のことを守りましょう。犬がしつけをしっかり身につけているかどうかを試したり、評価したりする良い機会です。
 散歩用の引き綱をつけるときも、「おすわり」「待て」と言って、犬を座らせて用意します。外出中は必ず引き綱をつけて持つのが義務です。部屋や家から出る時も、犬に戸口でおすわりさせて、飼い主が先に出て「おいで」と声をかけてから犬を呼んで外に出ます。こうすることで、犬が突然飛び出して起こる痛ましい「交通事故などの防止」になるのです。
 飼い主は、必ず腰にごほうび用のドッグフードを入れておくポシェットをつけましょう。歩くときは引き綱を短く持ち、飼い主の左足にピタッとつくようにして、犬が前に出ないように歩きます。時々、持っているドッグフードを一粒あげてほめてやります。このようにして歩くことになれたら、このようなごほうびをやらなくても、犬は自分から進んでこのような歩き方が出来るようになるのです。
 超小型犬は、たとえ、集合住宅の一室でも大きな運動場ということになります。中型犬や、特に大型犬、超大型犬ではそうはいきませんが、散歩をさせる意義ややり方に変わりありません。大切なことは、十分な運動量を確保する必要があることです。
 ですから、犬を飼う前に、皆さんの飼育環境に応じた犬種、特にサイズと必要となる運動量をどうして確保するかなどを十分に考慮しておく必要があります。
(産経新聞生活改革面掲載済み)

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