
- 16. 犬が吐くとき −重い病気が原因の場合も−
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2009.10.26犬が食べたものを吐くと、誰もが胃が悪いと考えます。確かに胃腸が悪いときには吐きやすいのですが、実は胃腸とは関係のない、内臓の病気でも嘔吐は起こるのです。
犬が吐いたらまず、動物病院で胃あるいは腸などの消化器官に異常があるかないかを調べてらい、さらに異物が胃を刺激したり、腸に詰まったりしていないかどうかも調べてもらいましょう。ほかにも、腸の中で毒素を出す細菌による病気や、寄生虫による病気なども考えられます。さらに内臓の腫瘍、腎臓、肝臓や膵臓に問題がある場合など、多くの重い病気が原因で嘔吐が起きていることも考えてやらなければなりません。
嘔吐の症状が見られたら、食事や水を与えず氷を与えておくようにします。犬に水を与えないのは、犬が一時に大量の水を飲んだことで、胃が刺激されて嘔吐がさらに激しくならないようにするためです。代わりに氷を与えるのは、できるだけ嘔吐が起こらないようにしながら脱水を少しでも軽くするためです。これは、急性の下痢の時も同じようにします。体の水分が不足すれば、脱水症状となり生命が危険にさらされるだけではなく、隠れていた慢性の腎臓病などがある犬だと急に悪化したりしますので十分注意してください。
吐く状況もさまざまですが、1.吐いている頻度 2.色はどうか 3.繰り返し吐くのか 4.水を多量に飲んでないか 5.何も食べないのに吐き気があり、吐いたものが茶色くないか―などをよく観察して、獣医師に症状を的確に伝えましょう。そして病気の有無を確かめるための詳しい診察、検査、診断を受けましょう。
吐いても、一回だけでけろりとして、元気も食欲もいつも通りであればまず心配はありません。しかし、いつまでも様子が違う場合は、必ず病院で診てもらうようにして下さい。(産経新聞生活改革面掲載済み)
- 15. 犬のムダぼえ −飼い主が良きリーダーに−
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2009.10.13犬がほえるのは本能です。過剰にほえるのは(「ムダぼえ」と呼ぶ)悪い癖であり、飼い主の責任です。そこで、ムダぼえしないようにするためには、飼い主は犬の社会化に努め、正しいリーダーシップをとる必要があります。
まず、犬の運動不足や、飼い主とのふれあい不足などの欲求不満を蓄積させないことです。例えば、犬をひとりにするときには、しっかり噛んで遊べるおもちゃを与えてやります。また、毎日犬と遊んでやることが良いコミュニケーションになり、退屈さやストレスの蓄積を自然に防いでいることになります。
普段のしつけとコミュニケーションがうまくいっていれば、ほえたときに無視すると徐々にほえなくなります。また、ほえ始めたら気をそらせてしまうために、既に覚えている「おすわり」や「ふせ」といった号令を出しても効果的です。それでも効果がなく、ほえ止まないようでしたら、犬のしつけインストラクターを病院で紹介してもらいましょう。ほえる原因を見つけておいて相談するとよいでしょう。
間違っても、犬がほえるたびにしかったり、声を出したり、犬のところへ行ってはいけません。犬にとっては飼い主の注意が得られ、「もっとほえなさい」と励まされていることになってしまいます。
ほえれば、大好きな飼い主がそばに来てかまってもらえることになるので、それでは逆効果ですね。
うまくいかないときは、犬をやたらにしかったり、ひとりで悩まないで、犬の飼い方・しつけ方や教育に熱心な病院やしつけインストラクターにまず相談し、犬が吠える原因に適した対策、対処法を指導してもらうようにしましょう。過剰にほえやすい犬かどうかは、品種や気質、遺伝が大きくかかわりあっていますが、飼い主との関係が一番大切なのです。(産経新聞生活改革面掲載済み)
- 14.純血種と雑種 −正しく飼えばどちらも良い犬−
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2009.10.04犬を飼うことは、必ずやって来るお別れまで、少なくとも十六〜十八年間、家庭、家族の一員として犬とともに暮らすことだということを忘れてはなりません。
ですから、飼うことになる犬はぜひとも性質が良く、健康で長生きしてほしいものです。家族と気が合わなくても困りますし、姿かたちがいくらよくても病気ばかりしていたり、社会化としつけがうまくできないために、よき家庭、家族、社会の一員になれないようでは困ります。
純粋種の品種には、それぞれ特有の性質がありますが、それ以上に大切なことは、あなたがともに暮らすことになる犬の健康と性質です。体質、性質はそれぞれの個体によって異なることをよく知っておくことです。しかし、特別な脳の病気でもない限り、普通の犬の両親と、良いブリーダーやケンネルから来る犬では、性質の悪い犬などいないのです。
もし性質の悪い犬に出会ったら、それはほとんどの場合、育て方、特に社会化がうまくいってないのだと考えてください。また、雑種と呼ばれる犬の中にも、家庭で飼うのにふさわしいサイズで、しかも良い犬がたくさんいます。ですから、純粋犬だけが良い犬というわけではありません。雑種でもハーフでもみんな同じ良い犬なのです。
しかし、うちの犬は雑種だから残飯でいいとか、雑種は病気をしないからワクチンやフィラリアの予防もいらない、定期的な健康診断や中年以降のドックなどもやる必要がない―という人がいるのには困ってしまいます。
皮毛の手入れや管理については犬種によって異なりますが、栄養、病気の予防、しつけ方や健康管理のあり方は、犬の種類が違っていても基本的には同じです。われわれ人間と同じ命を持つ犬たちですから、雑種も純粋種も、飼い方には差はありません。(産経新聞生活改革面掲載済み)














