
- 20. 犬の品種 −大きさ、性質…よく考えて−
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2010.02.11一般家庭で「なぜ犬を飼うのか」ということを考えると、やはり「家庭、家族の一員として一緒に生活をしたいから」という理由が返ってくるのではないでしょうか。犬を飼ってみようという人の大半が「家族の一員、仲間、友達」として、ともに暮らしていこうという気持ちであるはずです。犬を子供のおもちゃや生活のアクセサリーに,などということでは困ります。犬はわれわれ人間と同じ「生き物」なのです。
となると、何よりもまず、犬の健康な生活を考えてあげなくてはなりません。狭い室内でセント・バーナードやグレート・デンを飼うのは、当然無理な話です。
犬の品種には、超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬、超大型犬などさまざまあります。ラブラドールリトリーバーやゴールデンリトリーバーは、比較的大型ですが、いずれもしつけや訓練がしやすく、十分な運動をさせてあげれば、室内でもうまく飼える犬種です。従順で我慢強い性質であることもよく知られています。小型では、プードル、シーズーやビションフリーゼなどは、いずれも毛が抜けないことと、やさしく人好きな性質にも恵まれています。他にも毛の抜けない犬には、ベリントン・テリア、シュナイザーなどの品種があります。犬の毛にはヘア(表面の毛)、ウール(肌を覆う綿毛)の二種類があり、シェパードやハスキー犬、日本犬などは寒暑に応じて、特にウールの衣替えをします。したがって飼い主は、季節によって綿毛をしっかり取り除いてやらなければなりません。シェパードやハスキー犬、日本犬を飼う場合は、このような手入れをできる用意が必要です。
犬を飼うということは、十六年から十八年の間、その命を人が預かることになるのですから、犬の性質や飼育する環境が,一緒に生活してゆくことに適しているかどうか,よく考えたうえで決めてください。(産経新聞生活改革面掲載済み)
- 19. 家族の一員 −屋外でも「ふれあい」を大切に−
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2010.01.04犬の気持ちからすれば、犬は家庭や家族の一員、人間の仲間として生活しているのです。もともと人間に似て「群れ」がなくては生活できない動物ですから、人とともに暮らす犬は、まさに家族の一員と自覚して生活しています。
もし屋内で飼えず、一日の大部分を屋外で過ごすとしても、それは人間が外出するのと同じ感覚であるのが理想です。帰る「家」がなければいけません。それでこそ、犬も人間社会に溶け込むことができ、しつけもうまくいき届くのです。
このように考えてみると、それぞれの家庭生活環境にふさわしい種類、品種、個体を選ぶことなどがいかに大切かが、お分かりになるでしょう。思いつきや、飛びつき飼いはいけません。
ようやく日本でも犬を番犬として屋外に鎖でつなぐような家は減ってきました。ホコリはもとより暑さ、寒さ、湿気、雨、風にさらされるばかりではなく、犬にとっては一番大切なファミリーがいない、仲間がいないということになります。
犬にとって一番つらいのは、大好きなファミリーと十分にふれあえないことです。屋外で過ごす犬は家庭内で過ごす犬と比べると、常に、より強いストレスを受けているわけで、それだけ寿命も短くなるのは当然です。家の中で、家庭、家族の一員として犬と暮らす気持ちがなければ、犬は飼わないほうが良いと思います。
それでも屋外で飼うことになる場合は、 1.犬舎はできるだけ家族のいる居間の近くに置くこと 2.南向きで風通しの良い場所にすること 3.強い日差しは、一日中避けられるようにつくってあげること 4.犬舎の屋根とは別に、屋根を設けること 5.ノミや蚊から守るように必ず獣医師のアドバイスを守ること 6.家族のみんなが毎日できるだけふれあってやること―などを守れることが、大切なポイントになります。(産経新聞生活改革面掲載済み)
- 18. 熱射病 −冷水で処置後,病院へ−
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2009.11.30熱射病は,見つけたときにすでに意識を失っているものもあり,取り返しのつかない場合も多い怖い病気です.体温が上がり高熱となるので,呼吸が速くなり体全体が熱く,元気がなくなり,ぐったりしてきます.
高温多湿の季節に,犬を車の中や日の当たる所に置いておいたり,暑いのに水をあげるのを忘れたり,うっかり冷房を切ったまま外出したり,部屋を閉め切っていたり…といった,飼い主のミスで起きることが多い病気です.
熱射病では?とうたぐったら,まず体温を測りましょう.高ければ,応急処置として,冷たい水で体中をぬらすか,全身を冷たい水につけてから,冷水に浸したタオルなどで体を冷やしながら,ただちに救急救命設備とスタッフがいる病院へ直行してください.
熱射病になりやすい犬種としては,シーズー,パグ,フレンチブルドッグ,ペキニーズなどの短頭種やおでこの大きい犬,長毛種などが挙げられます.また心臓や肺,気管などの病気がある犬はかかりやすいので特に注意が必要です.種類とは関係なく,高齢犬,幼犬,長毛種などの犬などは梅雨どくから夏場,さらに残暑の秋口にかけて熱射病になることが多く,注意が必要です.
短頭種の犬は生まれつき鼻孔が狭すぎる「鼻孔狭窄」と,のどの軟口蓋と呼ばれる部分が長すぎる「軟口蓋過長症」を持つものが多く,のどが狭いために,パンティング呼吸 (激しい強い呼吸で体温を下げる)がうまくできず,特に熱射病にかかりやすいのです.
ですから,このような犬を飼っている人は,犬が元気なときにでも病院で診てもらい,この病気が発見されたら早速矯正手術を受けておきましょう.手術は全身麻酔が必要ですが,正しい麻酔の知識と技術,手術後の完全看護が確実にできるスタッフと,設備のある病院であれば安心です.(産経新聞生活改革面掲載済み)
- 17. 下痢 −治療受け脱水状態防ごう−
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2009.11.13下痢は、原因究明が何よりも大切です。大量の下痢は常に深刻な体の脱水状態を招くことにつながっていますから、できるだけ早く病院で検査、治療を受けて下さい。
直腸にある新鮮な便のなかの寄生虫や虫卵の有無、さらに染色して、細菌の種類や便中に出ているいろいろな細胞などを直接顕微鏡で検査してもらいましょう。
また、一回が大量で回数は少ない小腸性のものと、少量でもやたらに回数の多い大腸性のものがありますので、的確に獣医師に症状を伝えましょう。
たかが下痢ぐらい、と思いがちですが、ひどい下痢では、大変多くの水分と、生命にとって重要な電解質が失われることになります。その結果、血液が濃縮して脱水状態になります。これに食欲不振や発熱が伴えば、さらに脱水状態は進行し、全身をめぐる血液と体液が不足して生命を脅かす状態になります。
犬も人間も体から約12%の水分が失われるだけで、生命の危機にさらされます。特に小型犬や子犬、さらに高齢であればあるほど脱水状態が進みやすいのです。したがって、幼犬や高齢犬ほど早く原因をつかみ、正しい治療をしてもらうことが大切です。
また、腎臓の病気がある熟年犬や高齢犬は、脱水状態になるだけで病気が悪化して、腎不全の状態から、大変危険な尿毒症へと進むことも多いのです。
下痢の犬に対する家での応急処置は、食事や水を与えず氷を与えることです。水の代わりに氷を与えるのは、犬がのどが渇くために一時に大量の水を飲むことによって、胃が刺激され、嘔吐や下痢がさらに激しくなることがあるためです。
病院での適切な検査、早い診断と治療が犬の生命を救います。(産経新聞生活改革面掲載済み)
- 16. 犬が吐くとき −重い病気が原因の場合も−
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2009.10.26犬が食べたものを吐くと、誰もが胃が悪いと考えます。確かに胃腸が悪いときには吐きやすいのですが、実は胃腸とは関係のない、内臓の病気でも嘔吐は起こるのです。
犬が吐いたらまず、動物病院で胃あるいは腸などの消化器官に異常があるかないかを調べてらい、さらに異物が胃を刺激したり、腸に詰まったりしていないかどうかも調べてもらいましょう。ほかにも、腸の中で毒素を出す細菌による病気や、寄生虫による病気なども考えられます。さらに内臓の腫瘍、腎臓、肝臓や膵臓に問題がある場合など、多くの重い病気が原因で嘔吐が起きていることも考えてやらなければなりません。
嘔吐の症状が見られたら、食事や水を与えず氷を与えておくようにします。犬に水を与えないのは、犬が一時に大量の水を飲んだことで、胃が刺激されて嘔吐がさらに激しくならないようにするためです。代わりに氷を与えるのは、できるだけ嘔吐が起こらないようにしながら脱水を少しでも軽くするためです。これは、急性の下痢の時も同じようにします。体の水分が不足すれば、脱水症状となり生命が危険にさらされるだけではなく、隠れていた慢性の腎臓病などがある犬だと急に悪化したりしますので十分注意してください。
吐く状況もさまざまですが、1.吐いている頻度 2.色はどうか 3.繰り返し吐くのか 4.水を多量に飲んでないか 5.何も食べないのに吐き気があり、吐いたものが茶色くないか―などをよく観察して、獣医師に症状を的確に伝えましょう。そして病気の有無を確かめるための詳しい診察、検査、診断を受けましょう。
吐いても、一回だけでけろりとして、元気も食欲もいつも通りであればまず心配はありません。しかし、いつまでも様子が違う場合は、必ず病院で診てもらうようにして下さい。(産経新聞生活改革面掲載済み)














